ETF 「i Shares」に投資する前に知っておきたい運用資産世界一の「Black Rock社」とは

株式投資基礎

ETF 「i Shares」に投資する前に知っておきたい運用資産世界一の「Black Rock社」とは

初心者モモ
初心者モモ

インデックス投資について勉強していたら、Black Rockっていう会社が出てきたんだけど、全く知らない。どんな会社なんだろう?

ジャグ男
ジャグ男

Black Rockはアメリカの資産運用会社で、運用資金は世界一だよ。日本のGDP以上の資産を持っているから驚きだよね。インデックス投資をする際にi Sharesという名前を見ると思うけど、これはBlack Rockの商品だね。

世界中には多数の資産運用会社が存在していますが、世界三大資産運用会社といえば、以下の3社が挙げられます。

  • Black Rock
  • Vanguard
  • State Street Global

その中でもBlack Rockは、運用資産残高は、7.43兆米ドル(=約807兆円)となっており、世界一の資産運用会社に位置付けられます。(2019年12月末時点、1ドル=108.675円換算)

運用資産世界一「Black Rock社」

それではここから、Black Rockがどの様な会社であるかを紹介していきます。

Black Rock社の概要

Black Rockは、グローバルに資産運用、リスク・マネジメント、アドバイザリー・サービスを提供している世界最大の資産運用会社です。

ニューヨークを本拠として北米、南米、欧州、アジア、オーストラリア、中東、アフリカ等、世界30カ国以上の拠点と従業員約13,000名で事業を展開しています。

2014年末、政府系基金協会(Sovereign Wealth Fund Institute)から、ブラックロックの運用下にある資産の65%は機関投資家由来であると報告しています。

半分以上の商売が、B to Bの対企業で行われているということです。

世界での運用資産ランキング

続いて、資産運用会社のグローバルランキングは以下の通りです。2017年時点では、圧倒的な世界No.1となっています。

社名運用総額$BN関連コメント
Black Rock1030アメリカiSharesブランド
Vanguard473アメリカ非上場企業
State Street439アメリカSPDR、スパイダーブランド
Power Shares94アメリカインベスコ
Deutsche AWM66ドイツドイツ銀行系
Lyxor51フランスソシエテジェネラル系
Wisdom tree49アメリカ全米5位
Nomura Asset48日本野村証券系。
First Trust37アメリカ日本ではあまり…
Charles Schwab30アメリカ低コストで定評
出典:2017年度会計報告

また、米国上場ETF、各運用会社の純資産残高シェアは以下の通りで、アメリカにおける約4割のETFはBlack Rockとなっています。

~米国上場ETF、各運用会社の純資産残高シェア~

世界各国のGDPと比較すると、その運用資産額の大きさが分かりやすいかと思います。日本やドイツの国家GDPよりも多くの資産を運用しています。

ブラックロックの運用資産総額を各国の経済規模(GDP)と比較

Black Rockのポートフォリオ

Black Rockが運用している資産は、株式、債券からマルチアセット、オルタナティブにいたるまで多岐にわたっています。

インデックスなどのパッシブな株式投資の割合が一番大きく、その次ぐに債権が続きます。後段で記載するi Sharesシリーズでも、株式市場で債券にも投資できるのは大きなメリットです

世界のさまざまな資産を運用
2017年9月末現在の運用資産額5.97兆米ドル

世界一のETF i Sharesシリーズ

「iシェアーズETF」は、Black Rockグループが設定・運用する上場投資信託(ETF)で、商品数と運用残高において高い優位性を誇ります。

2017年9月末現在、iシェアーズのETF運用残高は約1兆6,437億米ドル、世界で37%の市場シェアを有するマーケットリーダーで、機関投資家・個人投資家ともに多くの投資家の支持を得ています。

ETFとは

ETFとはExchange Traded Fund の略で、日本語では「上場投資信託」といいます。

ETFは日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、NYダウ等の指数に連動するように運用されている投資信託の一種ですが、証券会社に口座を開けば、株式同様手軽に売買できます

i Sharesの成り立ち

i Sharesはもともとバークレイズが保有していましたが、これを買収することによって、実質的にBlack Rockが運営することになっています。

2009年12月 バークレイズPLCより100%子会社のバークレイズ・グローバル・インベスターズ(当時の業界1位)を現金(借入を含む)と自社株式(19.9%)の合計135億ドルにて買収した。バークレイズ・グローバル・インベスターズが提供していた指数連動型上場投資信託(ETF/Exchange Traded Funds)の、全世界におけるトップブランドである「Iシェアーズ(iShares)」を、ブラックロック証券が承継した。さらに、ブラックロック・ジャパンとバークレイズ・グローバル・インベスターズ株式会社が経営統合した(ブラックロック・ジャパン株式会社)

Wikipedia

i Sharesの概要

世界のETF市場における「i Shares ETF」のシェアは、33%と世界最大となっています。

  • ETF純資産残高: 2兆6,755億米ドル(業界首位)
  • 世界シェア: 33%(業界首位)
  • 銘柄数: 993本(業界首位)
  • 日本での届出銘柄数: 96本
  • 国内上場銘柄数: 22本
グローバルETF運用残高ランキング 1位(BlackRock ETP Landscape, 2020年9月)
米国ETF運用残高ランキング 1位(BlackRock ETP Landscape, 2020年9月)
ヨーロッパETF運用残高ランキング 1位(BlackRock ETP Landscape, 2020年9月)
カナダETF運用残高ランキング 1位(BlackRock ETP Landscape, 2020年9月)
出典:Black Rock Japan

i Sharesのラインナップと取引手数料

iSharesの商品ラインナップの代表的なものを紹介します。対象商品(株や債券など)、対象国、対象指数など非常に多彩なラインナップであることがみていただけるかと思います。

圧倒的な運用資産を背景として、信託報酬率は非常に低額に抑えられているのが特徴です。

投資対象ファンド名信託報酬率連動対象指数
日本株iシェアーズ 日経225 ETF0.13%日経225
日本株iシェアーズ JPX日経400 ETF0.115%JPX日経インデックス400
日本株iシェアーズ TOPIX ETF0.06%東証株価指数(TOPIX)
日本・リートiシェアーズ Jリート ETF0.16%東証REIT指数
日本株iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETF0.19%MSCI 日本株最小分散指数
日本・高配当株iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF0.19%MSCI ジャパン高配当利回り指数
米国・国債iシェアーズ 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)0.14%シティ米国債7-10年セレクト・インデックス
(国内投信用 円ヘッジ円ベース)
日本株iシェアーズ JPX/S&P 設備・人材投資 ETF0.19%(注)JPX / S&P 設備・人材投資指数
投資対象ファンド名信託報酬率連動対象指数
先進国(除く日本)株iシェアーズ 先進国株ETF(MSCIコクサイ)0.25%MSCI KOKUSAI(コクサイ)指数
新興国株iシェアーズ エマージング株ETF(MSCIエマージングIMI)0.14%MSCI エマージング・マーケット
IMI 指数
フロンティア株iシェアーズ フロンティア株ETF(MSCIフロンティア100)0.79%MSCI フロンティア・マーケット
100 指数
米国・超大型iシェアーズ 米国超大型株ETF(S&P100)0.20%S&P 100
米国・小型株iシェアーズ 米国小型株ETF(ラッセル2000)0.20%ラッセル 2000 指数
米国・高配当株iシェアーズ 米国高配当株ETF(モーニングスター配当フォーカス)0.08%モーニングスター
配当フォーカス指数
米国・リート/不動産株iシェアーズ 米国リート・不動産株ETF (ダウ・ジョーンズ米国不動産)0.44%ダウ・ジョーンズ米国不動産指数
米国・ハイイールド債iシェアーズ 米国ハイイールド債券ETF(iBoxxドル建てLHYC)0.50%Markit iBoxx 米ドル建て
リキッド・ハイイールド・キャップト指数
新興国・国債(現地通貨建て)iシェアーズ 新興国債券ETF(Local EM国債コア)0.50%ブルームバーグ・バークレイズ新興市場
自国通貨建てコア国債指数
米国・国債iシェアーズ 米国債ETF(米7-10年国債)0.20%ICE米国国債7-10年指数
出典:auカブコム証券

「Black Rock社」のリスク

ここまでは、Black Rockの良い面を書いてきましたが、少し気になる点も紹介しておきます。

株式の持ち合い

Black Rockの株式は、同業者の間で持ち合いをされています。つまり、身内で経営をすることによって、独裁的な判断がなされることが危惧されます。

主要株主の支配率は2007年時点で、メリルリンチバンク・オブ・アメリカの子会社)が34.1%、PNC第二合衆国銀行の後身)が24.6%、バークレイズが19.9%である。数値は2011年スイス連邦工科大学が行った調査により明らかとなった。そこではオービス(Orbis)というデータバンクが保有する2007年のデータが利用された。大手多国籍企業43000社を調査の対象とし、うちブラックロックをふくむ1318社が全対象企業の80%を支配していることが判明した。総体として株式の持ち合いが行われているという。スチュワードシップ・コードの実効性に大きな疑問を投げかける結果となった。

Wikipedia

ヴァンガード社の台頭

15年くらい前までは、Black Rockが圧倒的な世界No.1だったのですが、手数料が低いインデックス投資商品の人気を背景に、ヴァンガードが躍進をしています

バンガード、今年のETF資金流入で首位-ブラックロックなど上回る

5兆3000億ドル(約550兆円)規模の上場投資信託(ETF)業界の資金流入で新たなチャンピオンが誕生する。

  ETFへの資金流入でバンガード・グループは2013年以来初めてブラックロックを上回る見込みだ。ブルームバーグの集計データによると、バンガードには今年これまでに過去最高となる1940億ドルの資金が流入した。

バンガードのグローバルETF、1246日間資金流出なし-驚きの安定性

  世界最大の資産運用会社、ブラックロックの流入額は1130億ドル、ステート・ストリートは3位に入ったものの流入額は320億ドルと、大きな差がついた。同社の市場シェアは5年連続の低下となりそうだ。

  ステート・ストリートの「SPDR・S&P500ETFトラスト」は最も収益性の高い商品の一つだが、その背景には0.095%という高い手数料率がある。ブラックロックの「iシェアーズ・コアS&P500ETF」、バンガードの「バンガードS&P500ETF」の手数料率は共に0.03%だ。

出典:Bloomberg
バンガード、今年のETF資金流入で首位-ブラックロックなど上回る
5兆3000億ドル(約550兆円)規模の上場投資信託(ETF)業界の資金流入で新たなチャンピオンが誕生する。

ヴァンガードについても記事にしていますので、参考にしてください。

コメント

  1. […] ETF 「i Shares」に投資する前に知っておきたい運用資産世界一の「Black Rock社… 株式投資での失敗経験 シェアする Twitter Facebook はてブ Pocket LINE コピー ジャグ男をフォローする ジャグ男 「30代投資塾」~経済的自由を叶えるエッセンス~ […]

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