
コロナの影響なのか、投資をする人の数が増えているみたいだね。特に20代、30代の若い世代で積み立てNISAをしている人の数が増えてるんだね。

リンダ・グラッドストンの「Life Shift」も大きな話題になったよね。これから人生100年時代の中で、特に若い世代が投資に目覚めるのは非常にいいことだ!
20代30代の積み立てNISA利用率が急増
金融庁による調査から、近年、「つみたてNISA」の口座開設数が若い世代で急増しているというデータが出ています。
2020年6月末の世代別の口座開設数は、30代が64万8,327口座でトップ、次いで40代が62万6,904口座となっています。
20代は口座開設数こそ40万9,627口座で50代に次ぐ4位ですが、2020年3月末から6月までの3カ月の増加率は19.2%と圧倒的に高い伸びを見せています。
同様に、同じ期間の増加率は30代も13.1%と二桁増です。口座数や口座増加率のデータを見ても、いま若手世代の多くの人が「つみたてNISA」に注目し、制度を利用して投資を始めていることがわかります。

一般NISAと積み立てNISAの違いについては、以下の記事を参考にしてください。
生涯で必要になる費用
私もそうですが、結婚や子供を授かったタイミングで、お金のことを真剣に考え始める方は少なくないと思います。独身の時と比較して、より現実的にお金について考えるタイミングが、正に20代後半から30代くらいなのかもしれません。
人生100年の時代
リンダ・グラッドストンの「Life Shift」で記述されている通り、人生は100年が当たり前の時代になりました。以下は、60歳の人が各年齢まで生存する割合ですが、実に1/4もの人が95歳まで生きます。
こちらのデータは、2015年における推計ですので、若い世代は更に寿命が延長している可能性があります。
60歳の人が各年齢まで生存する割合

人生で特に大きな支出
人生における特に大きな支出としては、教育・住宅・老後の3つがあります。特に大きな支出になるのが老後です。25年をゆとりある生活にしようと思ったら、1億円以上の資金が必要になるのです。

センターの資料から試算
教育資金や住宅費が高騰してきている中では、今までのように働いて年金に頼るのみでは立ち行かなくなってきています。
積み立てNISAとは
「つみたてNISA」は、少額からの長期・積立・分散投資を支援する目的で2018年1月から導入された制度です。政府の定める目的に適した一定の投資信託に限り、年間40万円(非課税期間は20年間)の非課税投資枠が設定されています。
いわば、積立投資の効果とNISAによる税制優遇のメリットの両立を目指して導入されたのが「つみたてNISA」です。
つみたてNISAの対象公募投資信託
- インデックス投資信託(市場平均に連動した成果を目指すもの)が基本(158本)
- インデックスは金融庁が指定(※日経平均株価やS&P500等)
- 低コストの商品に限定(国内資産を運用:0.5%以下、海外資産を運用:0.75%以下)
- アクティブ運用の投資信託(市場平均を上回る成果を目指すもの)は、例外的に、継続して投資家に支持・選択され、規模が着実に拡大しているもののみ(18本)
- 純資産額が50億円以上、運用実績が5年以上、資金流入超の実績が認められるもの
- 低コストの商品に限定(国内資産を運用:1.0%以下、海外資産を運用:1.5%以下)
- 販売手数料は0%(ノーロード)
(出典:金融庁)
上記、金融庁の通知からわかる通り、積み立てNISAは基本的にはインデックス投資を想定しています。
資産形成に積み立てNISAを利用すべき理由
人生100年時代において、積み立てNISAを活用するメリットについて簡潔に整理しました。
初心者でも簡単に始められる
上記の「積み立てNISAとは」の項でも書きましたが、積み立てNISAで使うことのできる投資信託は、国が運用成績などを見て厳選した商品のみが取り扱われています。
インデックスファンドといわれる、世界の株式指数に準じる商品であれば、管理手数料も低く設定されており、0.1%未満であるケースもあるので、初心者でも安心して始めることができます。
また、積み立てであるが故にドルコスト平均法で投資することになるため、株価が上下することによるリスクを減らすことができます。
※ドルコスト平均法については、こちらをご参照ください。
積み立てNISAにオススメなのは、米国株のインデックスです。こちらをご覧ください。
世界的なインフレに対応できる
日本を除く先進国では、緩徐なインフレが続いており、給料や物価が上昇しています。今後は日本においても商品やサービスがインフレする可能性がありますが、預金ではそのインフレに対応できません。
例えば教育費用は経時的に上昇を続けているため、学資保険などで運用するよりも、積み立てNISAで運用する方が不確実性への対応力は高いと考えます。
商品やサービスの値段が上がれば、売上高も上がり、株価向上に寄与します。現金を株式に変えておくことによって、世界的なインフレに対応できます。
学費は、学資保険でなく積み立てNISAで運用すべき理由について記載しました。
積み立てNISAはノーロード
積み立てNISAはノーロード、つまり売買の手数料が無料です。これは国の方針なので、全ての証券会社に適用されます。積み立てNISAは20年に渡って投資が可能なので、投資にかかる手数料がかからないのは大きなメリットだと言えます。
この点は、NISAを使わないで投資することと比較しても有利になります。
運用できる期間が長い
積み立てNISAの運用期間は20年間です。投資額は年間40万円までと短くなってますが、20年間で最大800万円の運用が可能です。
以下の条件でシミュレーションをした場合、積立額が720万円なのに対して、最終金額は1,222万円となり、502万円が運用益として計上されます。
- 月次投資額:3万円
- 運用期間:20年間
- 利回り:5%

まとめ
人生を生き抜いていくための大きな柱として積み立てNISAを活用することにより、将来の大きな支出に対応することができます。
投資の中でも、NISAを用いた株式のインデックス投資は、手数料必要なく管理費用も低額に抑えられているため、お勧めです。
個人的には、アメリカ株のインデックスファンドがお勧めですが、20年も先にアメリカが栄えているかわからないという方には、MSCIの世界インデックスという商品があるので、そちらに投資しておけばよいのではないでしょうか。
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