ここで伝えたいこと
- 利益が出たら内部留保するか、配当支払するかを選ぶ
- 引き続き成長が期待できる企業であれば、内部留保し再投資を実施すべき
- 業績が安定している企業であれば、配当支払を選択
- 利益を出し、再投資を続けることで、持続的な企業価値の増大に繋がる
- 業績報告のみならず、経営計画もチェックすべし
レモネード屋さんへの出資の記事にて、株式投資がどんな仕組みで成り立っているかを、簡単に説明しました。
(記事リンク)
その際に少しだけ書いた、内部留保と配当支払支払について記載します。ここは、投資対象の銘柄を選定するうえで、必ずおさえておきたいポイントです
企業が目指しているのは、持続的な企業価値の向上
一般的な概念として、企業は利益を出し続けることを使命としています。これをGoing Concernと言います。会社のトップである社長は、Going Concernを成すべく意思決定を行い、経営を行います。
企業価値を最大化するため、内部留保による再投資をすべきか
利益を内部留保すべき企業とは、利益を再投資することにより、更に大きな利益を獲得できる企業です。特にスタートアップといった、これからビジネスで稼ぐために先行投資が必要な成長企業であれば、内部留保による再投資が有効です。
逆に、利益の再投資によって大きな利益が得られないのであれば、株主に還元するため、配当として支払うという選択があり得ます。
利益を出していない会社は価値がないのか
内部留保するにも配当支払をするにも、企業が利益を出す必要があります。では、利益を出していない会社は価値がない(投資すべきでない)のでしょうか。そうではありません。利益を出せない企業でも、戦略的投資として赤字を計上するケースが見受けられます。少し前のAmazonは、多額の赤字を計上していましたが、戦略的投資として、赤字を計上することに対し、株主からも支持を受けていました。再投資によって、利益を増大させられるのであれば、それを続けることによって企業の価値は恒常的に上昇することが期待できます。
会社ごとの戦略による、投資戦略の違い
よって、会社の戦略次第で利益をどのように使うか変わってきます。投資家の目線として大切な点は、その戦略が会社の価値に寄与するかを見極めることです。業績報告を見て、会社の良し悪しを判断するのみならず、長期的な投資を行うためには、中期経営計画などを参考に、これからその会社のビジネスが拡大していきそうかも考えておく必要があります。
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