積み立てNISAに最適な米国株インデックス投資を始めるべき4つの理由

積み立てNISAを始める20代、30代が急増しているみたいだね。私もNISAで投資を始めたいんだけど、何を買っていいかわからない…。しっかり勉強してから投資を始めるべきかな?

投資についてしっかり勉強することはとても大切なことだよ!でも、投資おける一番重要なポイントは「如何に早く始めるか」だから、勉強にばかり時間を取られるともったいないよね。

早く確実な結果を獲得したいのなら、積み立てNISAでのインデックス投資がお勧めだよ。株式投資についての知識が少なくても始められるし、コツコツ投資するので、初心者でも安心の投資方法だね。
こちらの記事では、積み立てNISAとして最もお勧めできる米国株インデックス投資について記事にしています。実際に、私も娘のジュニアNISAにてeMAXIS Slim米国株式(S&P500)に投資をしています。
インデックスファンドはネットで検索しても上位には上がってきません。それもそのはず、インデックスファンドは証券会社や銀行からしたら手数料を殆ど取ることができないため、積極的なプロモーションをしていないのです。
しかしながら、バフェット太郎さんをはじめ、多くの個人投資家が国内外を問わずインデックスファンドを勧めています。具体的には、SBI・バンガード・S&P500インデックスファンドや楽天VTIを推しています。
この方法は、誰でも平均的なリターンを得られる、再現性の高い手法です。投資の勉強や銘柄分析に時間をかけられない(または、かけたくない)方にとって、この方法は最良の投資法のひとつだと思います。
「一括投資か積立投資か?」「コツコツ積み立て投資家?」といった点では、一長一短がありますが、初心者であればコツコツ投資をするのが良いかと思います。
まずは長く投資し続けることを第一に考えて、あまり無理せずに始めてみるとよいと思います。
通常のNISAと積み立てNISAの違いについても記事にしましたので、参考にしてください。
米国株(S&P500)と日本株(TOPIX)を比較した際、米国株の方が圧倒的に有利
米国株に対する格付け機関の基準は厳しく、日本の日経平均への組み入れ基準がとても甘いことから、オリラジの中田敦彦さんは、以下の様に形容しています。
・米国株(S&P500)…メジャーリーグのオールスターメンバー
・日本株(TOPIX)…1軍を離脱した人や引退したお爺さんもいる
米国株と日本株でパフォーマンスにどれだけさがあるのか、代表的な株価指数を用いて比較してみました。
- 米国(S&P500)
- 日本(TOPIX)
- 欧州(EURO STOXX 50)
- 新興国(MSCI Emarging Market)
1991年末の株価指数を1として比較すると、下図のようになります(縦軸は、1991年末に同金額を投資した場合のリターンを表します)。

4地域の中で最もリターンが大きかったのは米国株(S&P500)です。1991年末からの28年間で約8倍になっています(年平均利回りは約7.6%)。特に、2010年代の伸びは他を圧倒しています。
米国の株価指数のリターンが高かった理由として以下が考えられます。
- 米国は先進国の中でも珍しく、人口が緩やかに増加し続けている国である
- 米国は多くのイノベーションを生み出してきた国であり、アップルやアマゾンなどの大手ハイテク企業が世界中で活躍し、利益を上げている
- 米ドルは世界で最も信頼されている基軸通貨であり、金融・財政政策の余地が大きい
これらの理由のため、特に2010年代の米国株の成長は著しかったと考えられます。
今後も米国株優位の状況が続く保証はありません。とはいえ、今のところGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)などの大手ハイテク企業の競争力は圧倒的であり、この状況を覆す企業はなかなかでなさそうに見えます。
当面の間は、米国株の優位は続くのではないかと考えられます。
インデックスファンドの成績には、アクティブファンドのプロも太刀打ちできない
米国での研究では、米国株式の代表的な株価指数であるS&P500指数に対し、アクティブファンドは大体8割ぐらいは負けています。さまざまな研究があり、計測期間により結果も異なりますが、概してアクティブファンドはインデックスファンドに勝てていません。
アクティブファンドが勝てない原因のひとつは、インデックスに勝つためにファンドマネージャーが一生懸命に銘柄を調査分析するために高くなってしまう運用に関わるコストです。勝つためにやっていることがコスト高になり、それでも負けてしまうというのは、皮肉な話です。コストは、ファンドの運用実績にとって確定したマイナスリターンであるからです。
日本の大手投信評価会社であるモーニングスターの2015年の調査では、国内株式クラスのアクティブファンドのインデックスファンドに対する勝率は、1年で26%、3年で33%、5年で39%、10年でも32%しかなく、全期間をとおして20~30%台の勝率しかありません。
つまり、アクティブファンドの70~80%はインデックスファンドに負けているということになります。
インデックスが市場の平均だとすると、アクティブファンドの勝率は50%程度になると思いませんか。だって平均なのですから。しかし、実際は70~80%のアクティブファンドがインデックスに負けてしまうのです!
この傾向は日本だけではありません。世界的に同じ結果が出ています。
世界最大の指数提供会社であるS&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズの2016年の調査によると、米国株式クラスのアクティブファンドのインデックスに対する勝率は、1年で15%、5年で8%、10年で15%しかなく、全期間をとおして10〜15%の勝率しかありません(日本経済新聞2016年9月16日号記事より)。
私たちはインデックスの「市場平均」という語感から、インデックスファンドをついリターンも平均的なしょぼいものと思ってしまいますが、実際はアクティブファンドのほうがしょぼいものが多いのです。
しかも、日本の投資信託のコストは、米国に比べて割高にあります。
金融庁が公表している「金融レポート(2016年9月)」の「規模の大きい投資信託の日米比較(純資産額上位5銘柄)」によると、まず日本は上位5銘柄すべてがアクティブファンドです。
それに対して米国は上位5銘柄のほとんどがインデックスファンドです。
インデックスファンドは手数料が圧倒的に低い
インデックスファンドはアクティブファンドと比較して手数料が安く設定されていますが、特にインデックス投資家に大人気の国内投資信託(米国株式型)として、以下の3つがあります。
- SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド
- 楽天VTI(楽天・全米株式インデックスファンド)
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
これらの特徴は下表のようになっています。
SBI・バンガード・S&P | 楽天VTI | eMAXIS Slim米国株式 (S&P500) | |
連動する指数 | S&P500 | CRSP USトータル・ マーケット・ インデックス | S&P500 |
買付手数料 | なし | なし | なし |
信託報酬(年率) | 0.09% | 0.16% | 0.10% |
実質コスト(年率) | データなし | 0.23% | 0.14% |
売却時手数料 | なし | なし | なし |
純資産(億円) | 630 | 1309 | 1453 |
上記3投信はどれも手数料(信託報酬)が安いです。外国株投信を信託報酬0.1%台で購入できるというのは、10年前とかでは考えられなかったレベルの安さです。
中でも、手数料が最も安いのはSBI・バンガード・S&P500インデックスファンドです。信託報酬は驚異の年率0.0938%です。
他の2投信の信託報酬も十分安いですが、運用成績がほとんど変わらないなら少しでも信託報酬が安いSBI・バンガード・S&P500がよいと思います。
一方、SBI・バンガード・S&P500のデメリットは、販売会社が限られていることです。
他の2投信は多くの証券会社で購入できますが、SBI・バンガード・S&P500はSBI証券、マネックス証券、岡三オンライン証券などでしか購入できません。
もし楽天証券などの口座しか持っていない場合は、新たに証券口座を開設する必要があります。
積み立てNISAは手数料をとってはいけない決まりになっている
積み立てNISAは、手数料が0円であり、管理料金も安価なことから、多くの金融機関では利益がマイナスになってしまうため、それほど積極的にはプロモーションしていない状況です。逆に言えば、投資する方には有利な投資商品であると言えます。
au株コム証券でも以下のような表記がホームページ上に掲載されております。

参考資料
中田敦彦のYoutube大学
中田さんの動画は本当に分かりやすいし、見ていて楽しいです。喋りのプロってこんなにうまく話せるのかといつも感心しています。以下の動画では、中田さんが金融に関して読んだ16冊の本を要約して結論を話しています。結論は、「米国インデックスのみに投資する」です。
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