株式投資家にとって夢のある話を共有します。こちらは実際に存在する話で、2015年にウォールストリートジャーナルに掲載された記事から抜粋しています。
ガソリンスタンドの店員がコツコツ株式投資で9.7億円の遺産を残す
アメリカのバーモント州で一生ガソリンスタンドの店員や百貨店の掃除夫などの仕事をして生計を立てていた92歳の男性が他界し、その遺産を調べたら、時価にして9.7億円もの株券が出てきてアメリカ中を驚かせています。
ロナルド・リード氏とは

この人はロナルド・リード氏で、ずっとバーモント州ブラットルボローという街に住み、人生の大半を、地元のガソリンスタンドの給油係、その後は地元のJCペニーの掃除夫として過ごしました。
彼はものすごい倹約家で、ボロボロになった外套を安全ピンでとめたり、クルマを駐車する際も、街中のパーキングメーターがあるところを避け、わざわざ遠くに停めて、歩いて街中に入るなど、ケチで有名だったそうです。
効率的に95銘柄を購入することで9.7億円の資産を獲得
しかし彼にはひとつだけ趣味があり、それは株式投資でした。彼のスタイルは超長期投資で、95銘柄を保有していたそうです。
彼は自分が馴染みを持っているブランドで、配当を出している企業を中心に投資していました。
彼は株券を証券会社に預託せず、全部自分の家に保管していたそうです。50代から投資をスタートし、約40年間の間、超長期投資を実施していました。
株券が電子振替になると、彼は証券会社を通さず、企業から直接、ダイレクト・ストック・パーチェス・プログラム(direct stock purchase program)を通じて株を購入してきました。この方法だと手数料は株主名簿の管理をするトランスファー・エージェントであるコンピューターシェアに払う3ドルだけです。
普通、アメリカでは一回の売買で25ドルくらいの手数料を証券会社に払うので、それを節約できるわけです。
下は彼のポートフォリオで最も価値の大きい順番に10銘柄リストアップしたものです。

彼は一度買ったら、決して売らなかったので、このリストにある企業は、自ずと長年の間に株価が大化けした優良株が多くなっています。彼の遺産は、地元の図書館などに寄付されたそうです。
早期から長期投資をすることで人生を豊かに
ロナルド・リード氏は、50代から40年間にわたって投資をすることで、9.7億円もの資産をつくることに成功しています。彼からから学べるポイントは、節約・長期投資・継続して成長する企業への投資といったところでしょうか。
月並みな教訓にはなりますが、大事なポイントとして再認識させられます。
金銭的な余裕があれば、いつでも仕事をリタイヤできるので、過剰なストレスもなくなるかと思います。私も彼を見習い、ゆるりと長期投資を継続していきます。
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