M3・J Streamを始めとする医療系DX銘柄について分析・解説 

資産100億円を目指す株式投資手法
ジャグ男
ジャグ男

今現在、ヘルスケア特に製薬会社にコンサルティングを実施しています。また、私が製薬会社のマーケティング部門出身という観点から、今話題の医療系DX銘柄について記載していきます。

M3やJ-Streamといった医療系DX銘柄の株価は軒並み急騰してるのね。なんでなんだろう。

ジャグ男
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製薬業界における営業はMR(Medical Representative )という営業マンを使った人海戦術を取ってたのだけど、それがデジタル化していて、その際たるプレイヤーがM3やJ-Streamになるよ。

M3・J Streamを始めとする医療系DX銘柄について分析・解説

製薬会社のプロモーションはこの10年間で大きく様変わりしてきました。

私が大阪でMRをしていた時は、週に1度は高級飲食店で医師と会食をしたりゴルフをすることで、医薬品の営業をしていました。医薬品の使い方などは、講演会を開催することで、医師から医師に伝えていました。(ここに書けないことがたくさんあります。。)

2012年には製薬会社が医師への接待を禁止することにより、医師との面会頻度が大幅に減少しました。

上述の経緯の中で、新たなプロモーションの形としてWEB講演会やWEBを通したコンテンツ提供が始まりました。

先に私の考えを述べておきますが、同業界はこれからの新規参入も多く見込まれ、不確定要素が多分に含まれているため、ジャグ男は投資しません。何かのきっかけでとーーーーってもお安くなれば投資するかもです。

医療業界におけるDXの背景

M3主導によるWEB講演会の進展

接待の禁止に伴って、医師とのコミュニケーション頻度が低下した中で、プロモーションの機会を獲得するため、費用対効果の良いWEB講演会が進展しました。

規模にもよりますが、製薬会社が実施する講演会にはかなりの費用を要します。全国レベルの講演会ですと、2億円近く必要となり、一人当たりの単価は20万円を超えます。

同規模の講演会をWEB上で実施すれば、1千万円程度となりますので、製薬会社にとっても大きなコストカットになります。

このような背景の中、2000年に創業したM3は、製薬会社に対するWEB講演会の実施回数を伸ばし続けています。

M3は集客をするためのプラットフォームですが、WEB講演会を実施するためには撮影やストリーミング配信をする必要があります。動画撮影・ストリーミング配信の主要な業者としては、J-Streamなどが存在します。

コロナ禍における製薬業界の変革

コロナ禍において製薬業界のプロモーションは大きく様変わりしました。媒介者となる可能性のあるMRは訪問規制を受け、在宅ワークに切り替わりました。

また、今までホテルなどリアルな場で実施していた講演会が殆ど全てWEBへと移行することになっています。

MR神話の崩壊

コロナ禍に由来する訪問規制によってMRの活動が制限される中、驚くべき報道が出ました。それは、製薬会社の国内における営業利益が軒並み上昇したというニュースです。

MR自粛で販管費抑制、4~6月期営業益21%増  内資系20社・本紙集計、新型コロナ背景に | 日刊薬業 - 医薬品産業の総合情報サイト
 内資系製薬企業の2020年4~6月期業績を日刊薬業が集計したところ、新型コロナウイルス感染症拡大によるMR活動の自粛などで販売管理費が抑えられ、営業利益が前年同期比21.1%増となったことが分かった…

今まで医薬品のプロモーションにおける中心的役割はMRであると信じ切っていた製薬会社に激震が走ります。MRいない方が費用対効果が良いなら、MRもっと減らすべきだよね。という議論がどの製薬会社でも巻き起こっています。

医療業界における主要なDX銘柄

医療業界DX銘柄の分類

医療業界、とりわけプロモーションにおけるWEB講演会の分類として、以下の3つに分けられます。

1.告知(集客)サービスを提供する企業

2.動画撮影を提供する企業

3.配信サービスを提供する企業

※画像引用:フィグビット社HP(https://www.figbit.co.jp/healthcare-medical

告知(集客)サービスを提供する企業

製薬会社のWEB講演会に関する告知サービスを展開する主要な企業は、「M3」「Care Net」「日経メディカル」「メドピア」の3社になります。

※筆者作成

M3は日本における医師の9割近くを会員にしているモンスター企業です。基本的なビジネスモデルは各社共に同様で、製薬会社から入手したお金をポイントとして医師に還元することで集客をしています。M3はビジネスを早く始め、拡大することに成功したため、会員医師が多く、そのため製薬会社もM3に業務を依頼するという循環が続いています。

M3は製薬会社に課すサービスの費用を高めに設定しており、それによって他社と比較して多くのポイントを医師に還元することが可能となっています。IR情報によると、コロナ禍において他者と比較して、M3がダントツに売上を伸ばしています。

動画撮影・Live配信サービスを提供する企業

基本的に、動画撮影をする会社とLive配信サービスを提供する企業は同一です。製薬では、「J-Stream」「V-Cuve」「木村情報」がメインのベンダーになります。

3社とも大きく売り上げを伸ばしていますが、J-Streamの売上増加が顕著になっています。株価を見てもJ-Streamが突出しています。

今後の展望

更なるプロモーションのWEB化が進展

とある製薬会社では、年間に10,000件実施していた講演会が全てWEBに移行するとのことです。推計にはなりますが、全国で約20万回実施されていたリアルの講演会がWEB化される想定とのことです。

これは凄い大きなインパクトで、仮にM3の単価が100万円とした場合、100万円✖️20万回=2,000億円となります。J-Streamの単価を50万円とした場合、50万円✖️20万回=1,000億円となります。上記の情報から、市場はこれからも拡大を続ける見込みです。

最近、J-Streamの方と話をしましたが、需要に供給が追いついておらず、依頼を断っている状況であると伺いました。

 

新規参入や新規サービスが誕生

製薬のプロモーションにおけるDXについては、今後新たな企業が多数参入してくるものと想定されます。デジタル化によって、AIの活用も進展するでしょうし、CRMも容易になります。今はM3やJ-Streamの業績が急上昇していますが、突如としてディスラプターが出てきやすい業界かと想定します。

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