株式投資で100億円稼ぐために読むべき名著 パート2「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」

資産100億円を目指す株式投資手法

2021年2月14日

そんなバフェットについての著書は数多くありますが、投資手法を学ぶ意味合いで、私が一番お勧めするのが、こちらの本です。この本の中には、バフェットの投資手法に関する要点が凝縮されています。

バフェットは、インターネットで事業を行う企業に対して投資せず、大きな投資機会を逃してしまっているとも言われますが、彼の投資に対する姿勢から学べることは無数に存在します。

私の投資方針である、「ファンダメンタル(業績)が良い銘柄を長期間保有し続ける」というスタイルは、ひとえにバフェットからの教えの賜物です。これを実践することで、10年間で400%以上のパフォーマンスを実現しています。

基礎編 バフェットの銘柄選択

  • 第1章 市場からの永遠の贈り物――短期指向と悪材料現象 
  • 第2章 バフェットが重視する優良企業とは 
  • 第3章 コモディティ型企業は避けよう 
  • 第4章 消費者独占型企業とは――バフェットの富の源 
  • 第5章 消費者独占型企業を見分ける8つの基準 
  • 第6章 消費者独占型企業の4つのタイプ 
  • 第7章 絶好の買い場が訪れる4つのケース 
  • 応用編 バフェットの方程式 
  • 第8章 なぜ安値で買うことが大切なのか 
  • 第9章 利益は安定して成長しているか 
  • 第10章 買値こそ投資収益率の鍵を握る 
  • 第11章 利益成長率から見た企業の実力 
  • 第12章 国債利回り以下では投資と呼べない 
  • 第13章 バフェットが高ROE企業を好む理由 
  • 第14章 期待収益率の水準で投資を判断する 
  • 第15章 コカ・コーラ株の期待収益率と実績 
  • 第16章 疑似債券として見た時の株式 
  • 第17章 利益成長率から期待収益率を求める 
  • 第18章 自社株買戻しが株主の富を増やす仕組み 
  • 第19章 本業による利益成長か財務操作か 
  • 第20章 経営陣の投資能力評価 
  • 第21章 インターネット時代のアービトラージ戦略 
  • 第22章 バフェット流投資のためのワークシート 
  • 第23章 3つのケーススタディ

第5章に記載されている、バフェットによる8つの企業選定基準について、紹介させてください。

  • ①消費者独占力を持つと思われる製品・サービスがあるか
  • ②1株当たり利益(EPS)が力強い増加基調にあるか
  • ③多額の負債を抱えていないか
  • ④株主資本利益率(ROE)は十分高いか
  • ⑤現状を維持するために、内部留保利益の大きな割合を再投資する必要があるか
  • ⑥内部留保利益を新規事業や自社株買いに自由に使えるか
  • ⑦インフレを価格に転嫁できるか
  • ⑧内部留保利益の再投資による利益が、株価上昇につながっているか

①消費者独占力を持つと思われる製品・サービスがあるか

消費者独占力を持つかどうかは、同じような製品・サービスを作ったとして、シェアを奪うことができるのかということがひとつの基準となります。

採算度外視で挑んでもとってかわることのできないような企業が、ここでいう消費者独占力を持つ企業ということになります。

コカ・コーラやハーシーズなど、取って代わられることのない商品を持つ企業がこれに該当します。

1株当たり利益(EPS)が力強い増加基調にあるか

利益を継続的に伸ばしている企業かどうかということですが、消費者独占型企業であるかを見極める上では、景気に左右されず利益を伸ばし続けられているかがポイントとなります。

ただ、消費者独占型企業といっても何らかの原因で「一時的に」利益が落ち込む場合もあり、そのようなタイミングには本来の価値に比べ株価が割安になりやすく、絶好の買い場ということになります。

③多額の負債を抱えていないか

消費者独占型企業は、大きな投資を行わなくともその事業やブランドが安定的な利益(キャッシュ)を生み出すため、投資や資金調達のために(長期)負債を抱える必要性は低くなると考えます。

④株主資本利益率(ROE)は十分高いか

ROEが高い企業は資本を効率よく使って利益をあげられているということです。

しかしROEは一時的に大きな利益をあげた場合にも高くなるため、消費者独占型企業といえるためには、高いROEが継続されていることがポイントとなります。高いROEの基準ですが、10-15%は確保しておきたいところです。

⑤現状を維持するために、内部留保利益の大きな割合を再投資する必要があるか

内部留保とは株主へ配当を支払った後に企業に残る利益のことです。

バフェット氏はこの内部留保利益を、現状を維持するための投資に使う割合が小さければ、その分企業内に利益が積み上がっていき、それが株価上昇という形で現れると考えます。

消費者独占型企業では、ブランドそのものが顧客を引きつけ利益を上げ続けることができたり、顧客を引き止めるために新商品を開発したりと、価格競争のための投資は少なくて済みます。

つまり消費者独占型企業とは、内部留保利益の大きな割合を再投資する必要のない企業ということになります。※内部留保については、以前記事にさせていただいたので、こちらをご覧ください。

⑥内部留保利益を新規事業や自社株買いに自由に使えるか

消費者独占型企業では現状を維持するための投資に使う内部留保利益が少なくて済みます。

それをただ溜め込むのではなく、魅力ある事業に投資し、より高い利益を上げる運用ができているか、もしそのような投資先がなければ、配当や自社株買いといった株主還元策が柔軟に行われる経営が行われているかも銘柄選定の基準とされます。

⑦インフレを価格に転嫁できるか

インフレで物価が上がれば、原価や人件費が上昇します。

その上昇分を製品やサービスの価格に転嫁、つまり値上げできなければ利益率は低下してしまいます。

たとえ値上げしてもその企業の製品・サービスが消費者に選ばれ、安い類似商品に顧客が流れてしまわないブランド力を持っているかが消費者独占型企業を見極めるポイントとなります。

⑧内部留保利益の再投資による利益が、株価上昇につながっているか

バフェットは企業が内部留保利益を再投資し、株主資本を拡大させることができれば、長期的には市場で適正に評価されるようになると考えます。

バフェット氏が投資対象とする銘柄は、期待といった実体の見えない投機的な要因で買われる銘柄ではなく、内部留保利益の再投資によって株主資本を増加させることができ、株主資本という実体を伴った企業の価値が市場で適正に評価されて買われる(株価の上昇する)銘柄だと言えます

最後に、バフェットの明言を記載します。こちらもご参考にしてください。

(1)価格とはあなたが払うものであり、価値とはあなたが得るものである。

ーPrice is what you pay. Value is what you get.

価格だけを見て高い安いかを判断するのではなく、価格が本来の価値を上回っているのか下回っているかで判断することが大切です。

(2)ゆっくり金持ちになりたい人はいない。

ー No one wants to get rich slow.

アマゾンCEO・ジェフ・ベゾス氏がバフェット氏に「何でみんなあなたの投資戦略を真似ないんですか?」と聞いた時に、バフェット氏が答えた言葉です。

人は早く金持ちになりたい気持ちから目先の利益にとらわれ、本質的な価値を見失いがちです。

(3)まわりが貪欲なときには恐怖を抱き、恐怖を抱いているときには貪欲であれ。

ー Be fearful when others are greedy and greedy when others are fearful.

相場が過熱しているときには身を引き、投資家が狼狽しているときにはバーゲンセールを楽しみます。

感情に支配されず、大衆心理の逆を行くことが大きな利益につながります。

(4)名声を築くまでには20年かかるが、失うのは5分だ。そのように考えているなら行動は変わってくるはずだ。

ー It takes 20 years to build a reputation and five minutes to ruin it. If you think about that, you’ll do things differently.

投資にも共通して言えることで、欲を出し過ぎれば一度の失敗でこれまで積み上げた利益もすべて失うこともあります。

(5)自分が何をしているのか理解していないことがリスクだ。

ー Risk comes from not knowing what you’re doing.

自分が理解できないものはその価値を判断できるはずもなく、それは適正な価格で投資できないリスクを伴います。

(6)多くの間違いを犯さなければ、人生やるべきことはそう多くない。

ー You only have to do a very few things right in your life so long as you don’t do too many things wrong.

正しい判断で投資すれば、利益をあげるため頻繁に売買を繰り返す必要はありません。

(7)ルール1.:損しないこと ルール2.:ルール1.を忘れないこと

ー Rule #1: Never lose money. Rule #2 : Never forget Rule #1.

どんなに大きな数を掛け続けても、ゼロを掛けたらゼロになります。いくら大きな利益を出しても、大負けしてすべて水の泡になってしまうような投資はしません。

(8)人間には簡単なことを難しくしてしまう、ひねくれた特徴があるようだ。

ー There seems to be some perverse human characteristic that likes to make easy things difficult.

複雑なものでも、その本質を捉えてそれをシンプルに説明できるかどうかは、投資対象の価値を見極める上でも大切です。

(9)髪を切る必要があるかを床屋に聞いてはいけない。

ー Never ask a barber if you need a haircut.

営業マンや証券会社のアナリストが言うことを鵜呑みにせず、様々な客観的な情報をもとに自分で考え、理解して判断することが大切です。

10)習慣とは、それを断ち切れなくなるまでは感じないものだ

ー Chains of habit are too light to be felt until they are too heavy to be broken.

性格や習慣は身についてしまってから直すのは難しいことです。良い習慣や人に好かれる性格を身につける努力は早い方がよく、歳をとるほどに身についた性格や習慣を直すのは難しくなっていきます。

11)そこそこの企業を素晴らしい価格で買うよりも、素晴らしい企業をそこそこの値段で買うほうが断然いい。

ー It’s far better to buy a wonderful company at a fair price than a fair company at a wonderful price.

安かろう悪かろうではダメということです。

12)私たちが好む保有期間は永遠だ。

ー Our favorite holding period is forever.

保有しているだけで価値を生み出し続けてくれるような銘柄を選んで投資すれば、手放す必要はありません。

13)市場が10年間閉鎖されたとしても喜んで持ち続けられる企業(株)だけを買いなさい。

ー Only buy something that you’d be perfectly happy to hold if the market shut down for 10 years.

事業本来の価値に投資しているのであれば、短期的な値動きに一喜一憂することはありません。

14)時間は素晴らしい企業にとっては味方だが、平凡な企業にとっては敵だ。

ー Time is the friend of the wonderful company, the enemy of the mediocre.

本当に価値のある事業であれば、時が経つにつれ価値は増加していくのに対し、中身の伴っていない事業では一時的なブームが去ると凋落していきます。

15)事業がうまくいっていれば、株価はあとからついてくる

ー If a business does well, the stock eventually follows.

将来性のある事業を手がけている企業の価値は上がっていき、それはいずれ市場で評価されます。

16)私はバカでも経営できるほど素晴らしい事業を行っている株を買うようにしている。遅かれ早かれそういう人が経営するときがくるからね。

ー I try to buy stock in businesses that are so wonderful that an idiot can run them. Because sooner or later, one will.

投資家ピーター・リンチ氏の「遅かれ早かれ馬鹿が経営者になる」という言葉がもとになった言葉です。

利益の大部分がカリスマ経営者の手腕で支えられている企業よりも、誰が経営しても安定した利益を上げられる企業の方が企業(事業)として強いということです。

17)分散投資は無知を隠すためのものだ。投資をわかっている人にとってはほとんど意味のないことだ。

ー Diversification is a protection against ignorance. It makes very little sense for those who know what they’re doing.

分散投資はリスクを平均化するとともにリターンも平均化されます。

投資に不慣れで自信のない人にとっては、そこそこのリスクでそこそこのリターンを期待できる手法と言えますが、積極的に利益を追求することが目的であればリターンを下げることになります。

バフェット氏は積極的に投資する人は、厳選した銘柄に集中投資することを勧めています。

18)株式市場では見逃してもストライクを取られることはない。すべての球を振らなくとも、いい球を待てばいい。問題はあなたが(プロの)資産運用者だと、ファン達から「振れ!役立たず」と野次られることかな。

ー The stock market is a no-called-strike game. You don’t have to swing at everything — you can wait for your pitch. The problem when you’re a money manager is that your fans keep yelling, “Swing, you bum!”

衝動的に売買するのではなく、適切なタイミングを待つことも大切です。

19)本当に素晴らしい事業には、投資資本から得られる高い利益を守る永続的なが存在する。

ー A truly great business must have an enduring ‘moat’ that protects excellent returns on invested capital.

強力なブランドを持つ企業は、ブランドによって競争が回避され最低限の投資で利益を上げ続けることができます。

20)みんなどうゆうわけか価値ではなく値動きをみて投資する。自分の理解していないものや先週誰かがうまくいったものに投資してもうまくはいかない。最も馬鹿げているのは、株価が上がっているからという理由でその株を買うことだ。

ー  For some reason, people take their cues from price action rather than from values. What doesn’t work is when you start doing things that you don’t understand or because they worked last week for somebody else. The dumbest reason in the world to buy a stock is because it’s going up.

企業の価値がわかっていれば、まわりの人や株価がどう動いたかは売買のタイミングを判断する材料とはなりません。

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