コインランドリー経営は失敗必至、サラリーマンが副業でやるべきではない

雑記

コインランドリー経営は失敗必至

初心者モモ
初心者モモ

将来のことを考えて、副業したいと思ってるんだけど、「コインランドリー経営」ってどうかな?無人でやっているところも多いし、不動産投資よりも利回りがいいみたいだよ。

ジャグ男
ジャグ男

確かに。コインランドリーは無人で手間がかからないし、利益率は10%位を期待できるよ。でもコインランドリー経営は絶対に手を出してはダメだよ。コインランドリー経営はハイリスク・ローリターンの非常に危険なビジネスだね。

みなさんの近所にもコインランドリーが増えているのではないでしょうか。昨今、コインランドリーの数は飛躍的に増加しています。

私は現在外資系企業でコンサルタントをしていますが、副業としてコインランドリー経営ができないかを検討しました。無人で経営できるコインランドリーは結構儲かるかなと思いましたが、結論は、コインランドリー経営は絶対にやってはいけないです。

フランチャイズで大手会社に加盟するスタイルが流行っていますが、このビジネスが地獄です。個人にリスクを全て負わせて、親会社のみ儲かる仕組みとなっています。

私は、副業の検討過程で、大手フランチャイズ店の社長・営業担当と実際に話をして現状を伺いました。その点を踏まえて記事を作成しています。

コインランドリーの業界構造

コインランドリーは比較的新しい業界です。コインランドリーといえば、狭くて暗い地下のスペースで洗濯をしているようなイメージがありますが、現在のコインランドリーは全くそのような状態ではありません。

以下の写真の様な綺麗な洗濯機・乾燥機が整然と並び、室内も明るいお店が多い印象です。

プレイヤー

コインランドリー業界のプレイヤーは、以下の通りです。

  1. コインランドリー製造会社(SANYOやTOSEIなど)
  2. コインランドリーの代理店
  3. コインランドリーフライチャイズを展開している会社(マンマチャオやWASHハウスなど)
  4. コインランドリー経営者(殆どが素人の個人です)

コインランドリーを経営するためには、個人で全て調べたうえで資材調達をしてビジネス展開をすることもありますが、一般的にはフランチャイズ契約をして経営することが一般的です。

フランチャイズを展開する親会社は、経営者に経営ノウハウを伝達する代わりに多額の費用を請求します。具体的には、開店前に500万円程度もっていかれて、運営時には毎月20万円くらい徴収されます。

コインランドリー1店舗の売上は月次70万円程度なので、上納金が如何に大きいかが分かります。

フランチャイズなので、売上が上がらないことに対する責任は全て経営者が負います。親会社からすれば、存続してくれたらラッキーだけど、倒産しても不利益を被ることはないという仕組みです

市場動向

コインランドリーの件数は、ここ最近飛躍的に増加しています。逆にクリーニング店は減少傾向です。2021年時点では、約200万件のコインランドリー店が存在しています。

図表

なぜここまで店舗拡大が進んだかは諸説ありますが、女性の社会進出やライフスタイルの変化 共働き世帯が増えたことや、女性の社会進出やライフスタイルの変化により、「洗濯」の時間を有効に使いたいというニーズが高まっているからだという説があります。

コインランドリー経営のメリット

先ずは、コインランドリーを勧める人たちが話す、コインランドリーのメリットについてです。これだけ聞けば、経営してもいいかもという気になりそうですよね。

好立地であれば安定した収入が期待できる

あくまで、好立地であればという枕言葉が付きます。コインランドリービジネスは店舗ごとの優位性が殆どありません。家から近くて値段が高くなければそのお店を選びますよね。A店のサービスが素晴らしいからA店を使う、ということはまずありません。

ビジネスをするうえで一番重要なファクターは立地です。周囲にコインランドリーがなく、ニーズが高いエリアであれば、安定した収入が期待できるでしょう。

しかし、そんなおいしいエリアはそもそも残ってないですし、あったとしても新規参入があれば売上は激減します

店舗の規模にもよりますが、15台くらい機器のある店舗で月次70万円の売上といったところでしょう。

運営にそれほど手間がかからない

コインランドリーは基本無人で経営できます。一日に一度くらい、清掃して洗剤を補充すればよいので、運営にはそれほど手間はかかりません。

手間がかかるとすれば、機械の故障や、盗難などの犯罪が起きた時ですが、それほど頻度は高くありません。

人を雇えば遠隔地でも経営が可能

パートの方を雇ってしまえば、経営者の時間を使うことはありません。当然、遠隔からの経営も可能です。東京にいながらにして、大阪のコインランドリーを経営することもできます。

コインランドリー経営のデメリット

ここからは、コインランドリーのデメリットについて記載していきます。コインランドリービジネスは、調べれば調べるほどに、ビジネスリスクが満載です。

出口戦略がとても難しい

私が一番大きなリスクだと感じているのは、この点です。

コインランドリービジネスを始めるのは簡単ですが、いざそれをやめようと思ったときにすんなりやめることが出来ません。

先ずは機材の売却先ですが、中古の機器は二束三文で買いたたかれてしまいます。購入時は3,000万円くらいでも、売却時にはその10分の1以下の値段で売却せざるをえません。不動産であれば、そんなことはまずありえないと思います。

部屋も原状回復工事が必要になるため、多額の費用を要します。原状回復工事をしないと、次の方が入居できません。

コインランドリービジネスを開始して、お客さんが集まらなかったので、お店をたたみたいと思っても、そう簡単に廃業できないのです。飲食店と比較しても、初期費用が大きいため、そのダメージは深刻です。

エリアごとの需要予測が困難

フランチャイズであれば、親会社の今までの経験に基づいて、開店をするのに適切なエリアを紹介してもらえると吹き込まれますが、本当に予想した通りの売上が立つという保証はありません

大手フランチャイズ店の社長から、推奨エリアについての説明を受けたことがありますが、社長から「この想定は机上の予想であり、ほんとにうまくいくかはわかりません。自身でご判断してください」と何度も念を押されました。

売上想定のロジックを見せてもらいましたが、単純に人口比率から簡単に計算しているだけで、現地に行って聞き込みなどをしているわけでもなく、私でも簡単に作れそうな印象を持ちました。

天気で売上が大きく変動する

適切なエリアであれば安定した収入が得られるメリットがあると書きましたが、短期的には売上が大きく上下します。

その要因が天気です。天候が悪く、雨が多い日が続けばコインランドリーの需要は上がりますが、晴れが多いと需要が減少します

雨の少ない年には売上が大きく減少するリスクが存在します。

10年で収支がトントン

フランチャイズの親会社は、「コインランドリービジネスは利益率が10%近くあり不動産投資よりも利率が高い」と謳っていますが、そもそもに機材を売却しても大した資産にならず、減価償却期間の5年間では機材の費用すら取り返せません。

機材の購入費用としては3,000万円くらいを要しますが、この機材費用まで達するのに10年かかります。10年間はずーっと借金経営です。10年後に同じようなビジネスを続けられるかなんて誰にも分りません。

メリット・デメリットから、コインランドリー投資をすべきか

ここまで読んでいただいたらお分かりいただける通り、コインランドリー経営は、「ハイリスク・ローリターン」のビジネスで、私は関わるべきではないと考えています

フランチャイズの親会社のみが儲けられる仕組みになっていて、とても不公平です。フランチャイズに加盟してしまうと、自由に経営ができないので、上手くいかなかったら倒産を待つのみです。

唯一投資をおすすめできるケースは、収入が3,000万円くらいあって、節税をする場合です。「中小企業経営強化税制」というものがあり、機材費用を即時償還することで節税できます。

その様な一部のお金持ちが節税のために利用することはあれど、一般の人が行うべきビジネスではありません。大手コインランドリーフランチャイズの営業さんに話を聞いても、節税以外でこのビジネスに参入するのはあり得ないと聞いています。

コインランドリーに投資するなら、株式でインデックス投資をするべき

若し現金があって、資産運用したいということであれば、私は株式投資をおすすめします。近代の歴史上、最も有効な手段であるからです。

コインランドリービジネスを勉強するために、多くの本を読み、フランチャイズ社長とも話をしましたが、このビジネスには旨味を全く感じませんでした。

収入がとても高い方以外は、地道に株式でインデックス投資をすることをおすすめさせていただきます。

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